ネット情報の“真偽”を見抜く、最初のレッスン


ネットを歩けば情報に当たる──まるで“言葉の雨”が降りしきるような時代だよね。
けれど、その中に混じってるんだ。まことしやかに語られる根拠のない話や誰が言ったかもわからない主張が。
副業で記事を書く、情報を伝える、発信していく。
そのすべての土台にあるのが「この情報はどこから来たのか?」という問いだ。
📌 出典の扱いがなぜ重要なのかが分かる
📌 E-E-A-Tにおける情報源の位置づけが理解できる
📌 信頼される文章の“背骨”の作り方を習得できる
そして今回の講義では、出典をただ「付ける」だけじゃない。 どう見せて、どう活かすか――“E-E-A-Tの本質”に触れながら、実務に落とし込んでいくよ。
次のセクションでは、E-E-A-Tの全体像と、情報源の「格」を知っていこう。
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E-E-A-Tの“柱”と、情報源の格付け

記事の信頼性を高めるとき、真っ先に浮かぶのが「E-E-A-T」という4つの視点。 これはGoogleの評価基準としても重要視されていて、それぞれの頭文字が次の要素を表しているよ。
- Experience(経験):実体験に基づいた内容か?
- Expertise(専門性):その分野の知識やスキルを持っているか?
- Authoritativeness(権威性):外部から認められた実績や信頼があるか?
- Trustworthiness(信頼性):安全で誠実な情報として認められているか?
この中でも「情報源の扱い」が深く関わるのが、Expertise・Authoritativeness・Trustworthinessの3つなんだ。
ここで押さえておきたいのが、“情報の格”だね。 すべての情報が平等な価値を持っているわけじゃなく、**情報には階層がある**んだ。
情報源の階層:一次・二次・三次
信頼できる記事を作るためには、どの「層」の情報に軸足を置くかがカギになる。
📌 一次情報:政府統計、企業の公式発表、実体験や調査など「事実」の源流
📌 二次情報:専門家の解説、報道メディアの取材記事など、一次を解釈したもの
📌 三次情報:キュレーション記事、SNS投稿、まとめブログなどの再編集情報
信頼性の高い記事にするためには、一次情報を軸にしつつ、二次で補強、三次は参考程度に留める構成が理想的。 SNSや個人ブログだけに依存すると、**記事の信頼性が揺らぐ危険性**もあるから気をつけよう。

次のセクションでは、情報の見せ方──つまり引用の仕方・出典の置き方について、良い例と悪い例を交えて解説していくよ。
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引用の質で、文章の信頼度は決まる

たとえば、こんな文章を見かけたことはないかな?
最近では副業で収入を得る人が増えていると言われています。
……うん、これ、実はとっても危ない表現なんだ。 「誰が言ったのか?」「何を根拠にしているのか?」が不明だと、読者は一気に信頼を失ってしまう。
出典がある文章の安心感
では、下のように言い換えるとどうだろう?
2024年の総務省統計によると、副業収入が月5万円を超える人は前年比18%増加している。
これだけで一気に説得力が増すよね。 数字+出典の組み合わせが、“根拠のある言葉”へと文章を進化させる。
出典提示のゴールデンルール
📌 文中で数値や事実を示すときは「誰の情報か」を明記する
📌 グラフ・表・統計には必ず出典を添える
📌 脚注用の出典ボックス(.note-footer)を使い、視覚的にも信頼感を出す
📌 引用元の信頼性に応じて、一次>二次>三次の順でバランスを取る
I NA NODEでも脚注の形式などを統一しているよ。自然な流れで情報を埋め込みつつ、末尾に静かに提示する形がベスト。

ではここから、少し実践的に「3つの情報源を比較してみる」というワークに入っていこう。
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一次・二次・三次情報を見極めてみよう

テーマは「副業の平均収入」にしよう。
① 一次情報:政府統計
2024年の総務省「労働力調査」によれば、副業を行っている就業者の平均月収は約4万8千円とのこと。 これは現地調査に基づいた直接的な統計だよ。
② 二次情報:ニュース記事
大手メディアがこの総務省の統計を引用しながら、業種別や年代別の傾向をわかりやすく解説している例もある。 たとえば「20代は平均3万円台だが、40代以上は6万円台まで上昇」といった視点が加わる。
③ 三次情報:まとめブログ
いっぽうで、個人運営のブログでは「副業で月収30万稼いでる人もいるらしい!」という“噂ベース”の情報が拡散されることも。 数字の出典がない場合、信ぴょう性はどうしても低く見られてしまう。
📌 一次情報は事実に基づく“根拠”
📌 二次情報は視点を加えた“補助線”
📌 三次情報はあくまで“参考”程度の扱い
このように、記事を構成するうえで「どの情報に軸足を置くか」は、文章の重みそのものを左右するんだ。

次のラストブロックでは、こうした積み重ねがどんな信頼へとつながっていくのか、E-E-A-Tとの関係も振り返りながらまとめていこう。
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情報の“根”を示す。それが信頼の種になる

最後にもう一度、今回の講義のポイントをまとめておこう。
📌 出典の明示は「読者への誠実さ」を形にする行為
📌 一次情報を軸に据えることでE-E-A-Tの“核”が育つ
📌 正しい引用は文章の説得力と安心感を引き上げる
📌 見極め力は、情報リテラシーそのもの
情報の信頼性は一瞬では築けない。 小さな積み重ねが、読者の信頼、そしてGoogleからの評価につながるんだ。

次回の第6講義では、今回のような“信頼のルール”をどうやって記事量産の流れに組み込んでいくか、 いよいよ実務的な「仕組み化」の視点で学んでいくよ。