選ばれる理由を示す──提案と実績の見せ方
導入:提案しても通らない…その理由は?
「せっかく提案したのに通らない…」「ポートフォリオをどう見せればいいか分からない…」——多くの副業ライターがここで立ち止まる。
問題はスキル不足ではない。実は、“見せ方の設計”が抜け落ちていることが大半なんだ。
今回の第13講義では、「成果を伝わる形に変える技術」を一緒に学んでいくよ。単なる実力アピールではなく、相手に“選ばれる設計”を整えるのが狙いだ。


NG例と改善例で学ぶ「伝わらない提案書」
まずは典型的なNGパターンから見てみよう。どんなに誠意を込めても、構成を間違えると提案は相手に刺さらないんだ。
- ❌ 「できますリスト」型提案 —— スキルの羅列で、クライアントの課題が見えてこない
- ❌ 「価格勝負」型提案 —— 安さを前面に出しても信頼性が落ち、逆に不安にさせる
- ❌ 「抽象的な未来」型提案 —— “成果を出します”だけで、Before→Afterが曖昧
じゃあ、どう直せばいいのか? 改善のポイントは「相手視点で未来を描く」こと。つまり、課題の提示から“解決後の姿”までストーリーを設計するんだ。
- ✅ Before → After(課題 → 解決)を具体的に書く
- ✅ 工数・納期を明記し、安心感を与える
- ✅ リビジョン条件を提示し、トラブルを未然に防ぐ


提案書の基本構成
提案書は「できることの羅列」ではなく、クライアントが知りたい “Before → After の変化” を描くこと。具体的には次の4パートに分けると安定するよ。
- ① 現状の課題(Before):数字・事例を交えて具体化する
- ② 解決の道筋:どんな施策をどう進めるか
- ③ 得られる未来(After):成果イメージを提示
- ④ 契約条件:工数・納期・リビジョン条件を明記
この流れを抑えておけば、提案書は“読むだけで安心できる設計図”になる。


ポートフォリオの勝ち筋
ポートフォリオは「作品集」ではなく、“信頼を証明する設計図”なんだ。
単に成果物を並べても「ふーん」で終わってしまう。相手が知りたいのは、“この人に任せたらどう良くなるか”。
だからこそ、工夫が必要だ。特に効果的なのは次の3点。
- ✔︎ 盛りすぎNG。ジャンル別に整理し、見やすさを優先する
- ✔︎ 成果物そのものより「改善のプロセス」を見せる
- ✔︎ 表紙・章立て・統一デザインで“選ばれる印象”をつくる


ポートフォリオ設計の実務ステップ
では具体的にどうまとめればいいのか。4ステップで整理しよう。
- ① 作品をジャンルごとに分類(記事/LP/バナー/リサーチ)
- ② 各作品に「課題 → 改善プロセス → 成果」を1スライドでまとめる
- ③ 表紙・目次・章立てを設計し、“ひとつの本”として見せる
- ④ デザインはシンプルに統一。色やフォントは固定する
これだけで「寄せ集め」から「戦略的な実績集」へ変わる。つまり、選ばれるポートフォリオに生まれ変わるんだ。


実務演習:あなたの提案書&ポートフォリオを整える
ここからは演習だ。目的は「選ばれる提案書」「信頼されるポートフォリオ」を、あなた自身の素材で形にすること。
- Step1|提案書ドラフト作成: Before→Afterを明記し、納期・工数・リビジョン条件を添える
- Step2|ポートフォリオ分類: 過去の実績をジャンル別に分ける
- Step3|プロセス補足: 各実績に「課題→改善→成果」を1スライド分追加
- Step4|統一デザイン: フォント・配色・表紙を統一する
- Step5|提出形式: 提案書=PDF1枚/ポートフォリオ=冊子形式(PPT, Notion, PDF)
📌 提案書サンプル(1案件分)
📌 ポートフォリオ雛形(最低3作品入り)
📌 Before→After説明スライド(1枚)


まとめ|“証拠”が未来を勝ち取る
📌 提案書は「Before → After」を示し、安心を与える
📌 ポートフォリオは作品集ではなく「信頼の設計図」
📌 改善プロセスを見せることで選ばれる確率は大きく上がる

